▶ 腰痛を引き起こしやすい就労についての考察

腰痛を引き起こしやすい就労には様々なものがあります。

○重量物取り扱い作業
○立ち作業
○座り作業
○福祉、医療等における介護、看護等の作業
○車両運転等の作業

これらの就労について今回は立ち仕事における腰痛に焦点を当て考えてみたいと思います。
腰痛といっても複雑かつ多様な原因が考えられますのでこれから述べることが全てと捉えるのではなく腰痛を引き起こす傾向として参考にしていただければ幸いです。


 

▶ なぜ? 立ち仕事を続けていると腰痛になりやすいのか

立つという姿勢を維持する為に必要な主要抗重力筋は背部にある脊柱起立筋群(背中全般の筋肉)、臀筋、ハムストリング、ヒラメ筋等ですがこれらの筋肉が長い時間酷使続けていると起立筋は姿勢維持の為背中を反り返そうとします。特に前傾姿勢などの仕事ではその重力にたいしての負荷が強くなり腰痛の原因を引き起こします。また、
ハムストリングの拘縮に伴って骨盤の姿勢維持をしている腸腰筋の機能低下が加わりますと骨盤は後屈してきます。

▶ 骨盤が後屈するとどうなるか?

人の骨格は重力を直に受けず分散させる為に頚椎から背部、腰部下腿にかけ理想的なS字のカーブ(ナチュラルカーブ)になっていますが骨盤が後屈する事で腰部のS字ラインが崩れ頭部から胴体部の重力を分散出来ず直に腰部に重力が乗りかかってきて腰部への負荷が大きくなります。

腰椎への重力の負荷に加え、股関節などの筋肉拘縮や外旋、内旋、腰方形筋など骨盤姿勢維持に必要な筋肉群が仕事上の作業姿勢の影響で骨盤が歪み腰痛の原因をつくりだします。 

▶ まとめ

◎腰痛自己ケアについての取り組み

以上述べたように骨盤の前後、左右等の歪みについては100人100様で個々の状態を触診し判断して原因を見極めていかなければなりませんが
長時間立ち仕事を強いられる方が普段の生活で心がけておきたいのは背筋及びハムストリングの拘縮(張り、凝り)を緩めることです。

◎背筋、ハムストリングを同時に緩める特技1例

1.立位で脱力した状態で床に向かって息を吐きながら両手を下ろしながら前屈をし前屈仕切った状態で約10秒静止。

2.息をゆっくり吸いながらゆっくりと立位に戻る。
この行為を5回1セットで自分のペースで毎日続けてください。
*段々と両手が床に近づいて来たら背筋、ハムストリングが緩みだした証拠です。